夢幻の月

写真とかゲームとか

上手な嘘

お題「不思議な話」

高校3年生の2学期。

10月初旬だったと思う。

目が覚めると僕は天井にいて、その下に自分の布団があって僕が寝ていた。

何これって思いながら冷静に考える。

「もしかしたら死んだのか?」と思ったが、親や妹は会社や学校に行って誰もいなかったのでとりあえず、自分の体に戻ろうとするが全然下に行かない。

そうこうしてるうちに、少しだけ空いていた窓から物凄い勢いで吸い出されそうになり、必死で堪える。(吸い出されたら確実に死ぬと思った)

耐えているうちにいつの間にか記憶がなくなり、気がつくと布団で寝ていた。

体が凄く冷たくなっていたので、やっぱり死ぬ寸前だったのだろうとその時再確認した。

時計を見ると、何と夕方3時。

もう学校行っても終わるのでとりあえず先生に電話。

僕「先生、今日臨死体験しまして、学校行けませんでした」

先生「もっと上手な嘘付きなさい。明日はちゃんと学校来るように」

本当なんだが、誰も信じてくれず今に至る。